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2015年2月2日月曜日

突発・仁和寺

あろは。

超寒かったですね、今日も。
普段京都にいる時はほとんど仕事に行ってるので、家の中の温度の調整以外、あまり気候の影響を受けないんですが、月に1度の病院の日だけは、お外を歩き回ったりするので「あぁ、今京都はこんな気候なんですね」と実感する貴重な日になったりします。

そんなワケで、今日は数年振りに、真冬の京都の寒さを実感した1日になりました。

真言宗 御室派 仁和寺に行って参りました。

仁和2年(886年)光孝天皇ご発願、仁和4年(888年)宇多天皇建立のお寺です。
899年に宇多天皇が東寺で戒を受けられ、法皇の座に就いて以降、皇室出身者が代々住職を務められたそうで、高貴な人のおうち、「室」→ 天皇のおうち、「御室」ということで、この辺りも御室と呼ばれるようになったとか。

今や世界的な電気機器メーカー、omron(オムロン)の創業の地であることも、地元の人には有名な話です。

10〜20代の頃、何も知らずに御室、御室て言うてましたけど、そんな由来があると知ると地名を呼ぶにも重みが違います(単純)。

1119年に1度、そして1468年の応仁の乱で1度焼けてまして、建物はすべて江戸時代に再建されたのが、今あるものだそうです。
仏像や宝物の数々は、当時のものがちゃんと残っているので平安時代〜鎌倉時代辺りのものだそうです。


さてさて。

とりあえず、ぱんだ家から嵐電(らんでん・京福電鉄)の北野白梅町駅まで参りまして、そこからン十年ぶりの嵐電に乗車。
すんごいちっちゃいですけど、青い右端の駅から乗りました。

昔とほとんど変わってませんでした

レトロな内装の車両。ライトもいい感じ。

ワンマン、単線、1両編成。
電車は一律200円(小人100円)で、四条大宮から嵐山、嵐山から北野白梅町の2路線が帷子ノ辻(かたびらのつじ)という駅で乗り換える方式で繋がっています。
日本でいちばん古いお寺、広隆寺、蚕ノ社、仁和寺のお隣の龍安寺、他にも天龍寺、妙心寺等々、この路線の近辺だけでもどんだけ社寺仏閣があるんでしょう。
とてもじゃないけど1日2日では廻りきれません。

太秦映画村のポスターだ〜
 電車で一路、御室仁和寺へ。

駅を出ると、遠くに見える仁王門。
じゃじゃーーーん。
こちらが御室仁和寺の重文・仁王門。
先日訪れた、奈良 法隆寺とはまた違った趣の門でした。
こんにちは。

ぉょ。そーなんです。ほとんどのお寺で網が張られている事が多い仁王さん、法隆寺もそうでしたが、ここも網がないんですね。
お顔も木の肌も、よく見えました。

さすが皇室所縁、勅使門が雅。
仁王門をくぐってすぐ左に御殿があって、そちらは今日は諸事情でお邪魔しませんでした。
が。
御殿の入口のすぐ北側にある勅使門が素晴らしい建物でしたので、写真だけ撮らせていただきました。
どうですか、この透かし彫りの扉、欄間の美しい彫刻等々。

門全体はこんな感じ。美しい。

そして、仁王門から真っ直ぐその奥に、朱塗りの重文・中門。
中門までの両脇には松が。
 そして中門をくぐると遂に来ました。国宝・金堂。
横長なのでフレームに収まり切らない。

この金堂、京都御所の紫宸殿を移築して、あちこち弄って桧皮葺きの屋根を瓦葺きに替えたものなんだそうです。
どうりで造りがえらく雅・・・。 王朝建築の特徴的窓、蔀戸(しとみ・ど)、その縁の金の装飾、垂木の端々の装飾等々、なるほど、紫宸殿です。
江戸時代に建て替えた時に丁度京都御所も建て替えをしてたらしく、色々と建物を下賜されたんだとか。

なんてったって御室ですしね。


上の写真、真ん中のちょっと出っ張った屋根の左右に、 黄石公(こうせきこう)という仙人さまの像があります。この亀は三千〜四千年に1度、息継ぎをしに水面に顔出すと言われていて、黄石公はその亀を何度も見たことがある長寿の仙人なんだそうです。
仁和寺が末永く続きますように、との願いが込められているのだそうです。

金堂の中は非公開なのですが、今は経蔵とともに6年ぶりの特別公開中。
でも明日の節分会の準備中で、扉が半分しか開けられておらず、ご本尊の阿弥陀三尊像を少し拝むことができただけでした。残念。でもでも、ありがたや。
ちなみに本物(?)の阿弥陀三尊像は、霊宝館に納められているそうです。
でも霊宝館があまり開いてない(年に数回だそうです)。残念。


分かり難いけど、垂木が三重でした。法隆寺は一重。





そして、本日のメインイベント。重文・経蔵。こちらも6年ぶりの特別公開中。
この窓は禅宗様式。驚き。
普段は見る事ができない、八面体の回転式書架(輪蔵)が間近に。
徳川家康の側近だった僧、天海が完成させた『一切経』が収められているそうです。
全部で六百何十個の筈が、実は正面の奥に三十何個箱があって、そこにも大切な経典が入ってるから全部で700を越えるんだとか仰ってましたね。
この輪蔵を一回廻せば、一切経を全て読み上げたのと同じ功徳があるとされているそうです。

もしご興味ありましたら是非とも「仁和寺 経蔵」で画像検索してみてください。
640個(だと思う)の箱すべてに、朱色の筆で漢字が書かれてあるんですね。
この漢字、中国は梁の時代に、武帝が周興嗣に作らせた、文字習得のための教材、「千字文」を用いてあり、ひとつとして同じ漢字が使われていないんだそうです。

すごいね。

経蔵の中には、西向き(金堂の方を向いてる)に、釈迦三尊像(獅子に座った文殊菩薩さまもいたYO!)と、アナンダさまと他2体の像が。触れられるほど近くにあったんですが、もちろん触ってはいけないので我慢ガマン。
他にも普段非公開ということもあって、壁画がとても色鮮やかに残っていました。

仁和寺は真言宗のお寺ですが、窓の形や瓦を敷き詰めた床など、この経蔵だけは禅宗のしつらえ。しっとり、厳かな佇まいでした。

石段の下から、経蔵。
 で、最後は五重塔。
どどーーーん。
 他の寺院の五重塔は、上の段に向かって少しずつ屋根のサイズが小さくなってるんですが、ここのはほぼ変わらないんですって。
ぃゃぁ、多宝塔はいいね。素晴らしい。

今回、御影堂が工事中だったのと、鐘楼を見る時間がなかったので大変残念でした。
御殿も見られなかったし、他にも色々。。。
あと、めっっっっっっちゃ寒かった。雪が降っててね。すんごい寒かったのよ。
 
春には有名な御室桜も咲きます。

また来ます!今度はゆっくりじっくり見るぞ〜!!

最後にまたレトロな嵐電に乗って。ばいばい。